第1回

Web担当者の役割とは?

Web担当者は大忙し

Webサイトを持たない企業がほとんど無くなった今、その運営をする「Web担当者」は無くてはならない存在になっています。にもかかわらず、Web担当者の業務定義は曖昧なのが現状です。企業によっても、担当を任された部署によっても微妙に異なります。

共通しているのは、Web担当者は日々、大忙しだということ。Webサイトの更新、キャンペーンの企画、アクセスログの解析、ネットワークやサーバーの管理から、制作チームをまとめるマネジメント等々。急なプレスリリースの配信があった日には、休む暇もありません。

外部サイトのウォッチも仕事の内です。油断していると、どこかのコミュニティで自社への批判が並んで炎上しているかもしれません。さらに「インターネットに関する社内の質問に答える」といったような、自社Webサイトに直接関係ない仕事もあります。

ちょっと振り返ってみましょう。自社のWebサイトが公開されたのはいつでしょうか。10年程前までは、Webサイトは、ほんの一握りのマニアがアクセスする「パソコンを使ったネットワーク」でした。その後のパソコンの低価格化、インターネット回線の高速化、携帯電話の普及など複合的な要因で、あっという間に日常生活になくてはならない存在になりました。

私が学校を出て仕事を始めた時は、インターネットは、ほとんど使われていませんでした。それが今となっては、メールでやりとりをし、企画に必要な情報もWebサイトから拾ってきます。インターネットが無い時代に戻ったら、どうやって仕事をしたらいいのかわからないほど依存してしまっています。

今、インターネットは大きく変化しようとしています。iPhoneを筆頭とするスマートフォンの登場により、リアルタイムにやりとりしたり、PCと同じレベルの情報がいつでもどこでも得られるようになっています。電車の中でスマートフォンをいじっている姿を見るのも珍しくなくなりました。これまで考えられなかったような便利なサービスも次々に生まれています。

Web担当者は舵取り役

Webサイトを使って、ユーザーに直接語りかけることは、最初はどの企業も冒険でした。その時、Web担当者は、行き先の定まらない船の船頭のような存在だったのです。いかにユーザーのためになる情報を提供をするか。そのために何をしたらいいのか。考え抜いて新しいコンテンツを生み出し、社内の軋轢も乗り越えて実績を積み上げてきました。

しかし、Webサイトの規模が大きくなって、日々の更新作業に追われるようになると、目の前に積み重なる日々の作業をこなすのが精一杯になってしまいました。業務範囲も広がりトラブルも増えてくると、さらに新しいコンテンツを考えるよりも、今あるコンテンツを継続して無難に保守することが目的となってしまうのです。

今後、Webサイトの重要性はさらに増して行くということに異論は無いでしょう。Webサイトをいかに使いこなすかが、企業の業 績を左右することになるのです。企業のWebサイトは、その時の状況にあわせて常に変化を迫られます。もう一度、初心に立ち戻ってWebサイトの役割や、コンテンツの目的を見なおしてみるタイミングなのではないでしょうか。

Web担当者は、いわば「舵取り役」です。Webサイトの役割・目的にしたがって、何を残して、どう変えていくのか「進むべき方向を決めること」が求められます。将来を見据えたWebサイトの舵取りとは、どうすればよいのか、その手法を考えていきます。