リニューアル前に決めておく3つのこと
リニューアルする、しないを判断するポイントは?
リニューアルの実施に関して、周りを納得させるためには、なぜそれをWebサイトで実現しなければならないのか?理由が明確なことも求められます。なぜ「今」でなくてはならないのか?来年でも良いのではないか?という意見も出るでしょう。
これまでのユーザーが離れるかもしれない、というリスクを冒してまでリニューアルをするには、それを超えるリターンが期待されます。それがなければ、わざわざ大きな費用と時間を使ってリニューアルする意味がありません。
これから狙っていくユーザーのニーズにWebサイトの部分改修では対応できません。リニューアルする目的とは、今までWebサイトで実現できていないことを「できるようにする」ためです。例えば、新しい顧客サービスの導入やマーケティング手法を変えることです。そのためには、関わる社内の体制変更も必要になるでしょう。
単に見た目のデザインを変えるのではなく、インターネットでどのようなビジネスを展開するかを考えて、Webサイトの全体最適化を行うのがリニューアルなのです。リニューアルをするかしないかは、リニューアルによって得られる利益、もしくは低下するコストの予想から決めるべきです。
「ターゲット」「体験」「ゴール」を決める
実施が決まったら、次にWebサイトで本当にやるべきことを選び出さなければなりません。一度のリニューアルになにもかも盛り込もうとすると失敗します。やりたいことがいくつかあった場合、優先順位が高く、成果が見込める施策を優先したほうが良いです。
まず「誰に使ってもらうのか」決めることです。対象とする「お客様」を決めるということです。多くの人に売りたいがために、ターゲットを絞れない事があります。しかしニーズが多様な万人に向けのコンテンツを作るというのはそもそも不可能です。ターゲットの曖昧なコンテンツは訴求力も弱くなります。
次に、ターゲットとするお客様を決めたら、どんなコンテンツを作るか考える前に「どんな体験をさせたい」かを明確にすべきです。コンテンツは、企業が伝えたいことを優先するのではなく、「お客様に求められること」を優先すべきです。お客様の支持を得ることが、Webサイトを成功させる近道だからです。
ターゲットとニーズが明確なら、おのずと必要なコンテンツも見えてきます。既存のお客様のリピートを促すなら、最新の情報や、製品の活用事例が効果的でしょう。新しいお客様を獲得するなら、製品分野についての基礎知識や、どうやって選んだらいいのか?選ぶポイントは何か?といった選び方のアドバイスを求められます。
もし、イメージがわかない時には、「疑問形」で考えてみると良いでしょう。普段お客様から、よく聞かれる質問をリストアップしてみるのです。それをWebサイトで的確にわかりやすく回答することができれば、きっと満足度が高まります。
最後に、「何をゴールにするのか」ということです。Webサイトは、ビジネスで成果を上げることが目的なので、企業として売上や利益につながるゴール設定をしなければなりません。Webサイトでの、商品サービスの申込や購入は売上に直結します。新規のお客様であれば、コンタクト先を登録していただくことで、継続的なアプローチが可能になります。大事なのは、定量的に成果が測れるゴールを設定することです。